白内障手術の流れと費用
- 来院前
- 手術1時間半前にご来院
- 術前点眼・点滴
- 手術開始(所要時間:10〜15分程度)
- 手術終了
- 多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は先進医療に認定されているため、当院にて同手術を行った場合、手術代金以外の検査代、薬の処方代などが“健康保険適用”になります。
- 費用には個人差があります。
- 多焦点眼内レンズをご希望の方は、一度ご相談ください。
- 多焦点眼内レンズの手術費用(自費)は、高額療養費の対象にはなりません。
- 所得・年齢ごとの自己負担限度額及び申請方法など詳細については、厚生労働省のホームページ高額療養費制度を利用される皆さまへのPDFファイルをご覧ください。
白内障手術の流れ
STEP.1 診断
白内障手術が必要かどうか最新医療機器を用いて正確に診断します
白内障手術が必要かどうかを診断するために、当院では最新医療機器を用いて、様々な条件下での視力検査を行います。 正確な検査結果を基に客観的に診断します。
STEP.2 術前検査
手術決定後は、より安全で的確な、手術を行うために詳細な検査・説明を行います
手術を受ける患者様お一人お一人に合う眼内レンズや術式を決めるために、詳細な検査を行います。
角膜内皮細胞、角膜曲率、眼軸長などを測定し、白内障手術を安心・安全に行うための準備を行います。
検査に合わせて、術前、当日の注意点や手術後のケアについての説明を看護師から、手術の流れについて、医師より説明があります。
術前検査日は、説明などを含め3時間ほどかかります。
STEP.3 手術3〜1日前
白内障手術のための準備をします
今まで点眼していた白内障治療のための目薬をやめ、細菌の発育を抑えるための目薬を点眼します。
手術前日には必ずお風呂に入り、洗顔・洗髪をしましょう。
STEP.4 手術当日
手術を行います
朝、自宅で洗顔してからお化粧をせずにご来院ください。
手術1時間半前頃に医院に来ていただきます。
※手術の順番によって来院時間、退院時間は異なります。
手術の順番を早くしてほしい方や、来院時間を遅くしたい方は遠慮なくお申し出ください。
(ご希望に添えない場合もあります。ご了承ください。)
職員が抗菌剤、散瞳剤、麻酔薬を点眼いたします。
効果を最大限発揮するために何回にも分けて点眼をするため、2時間ほどかかります。
その後、抗生剤の点滴をし、手術の準備は終了です。
手術室に入室していただきます。
手術は超音波を使用して水晶体の濁りを取り除いたあと、眼内レンズを挿入します。
問題なければ10〜15分程度で終了します。
手術後は眼帯をし、院内で休まずにそのままご帰宅できますが、ご希望の方は院内で少し休んでからご帰宅することも可能です。ご遠慮なくお申し付けください。
ご帰宅の際には、点眼薬と内服薬を処方いたしますので、医師から指示の通りに点眼・服用してください。
STEP.5 術後1〜3日
手術の経過を確認するため、3日間毎日診察を行います
診察時に眼帯を職員が外します。
診察が終わりましたら、保護用メガネをかけてご帰宅下さい。
目薬を3種類処方いたしますので、医師の指示通りに点眼して下さい。
術後には、入浴や洗顔についてなど様々な注意点がありますので、注意して生活するようにしてください。
白内障手術の費用
白内障手術は大きく分けて2種類あります。
単焦点レンズ | 多焦点レンズ | |
---|---|---|
費用 | 1割負担:片眼 15,000円程度 |
お問い合わせください |
保険 | 健康保険適応 |
健康保険適応外 |
矯正 | 近距離・遠距離のどちらかにピントが合います |
近視・遠視・老眼・乱視を一度に改善 |
術後 | 手術後も眼鏡が必要 |
眼鏡・コンタクトレンズ不要 |
※手術後の見え方には個人差があります。
※単焦点眼内レンズのお支払いは当院窓口のみ、多焦点眼内レンズのお支払いは銀行振り込み、窓口で受け付けています。
単焦点眼内レンズ
健康保険の負担率 | 1割負担の方 | 3割負担の方 |
---|---|---|
費用(片目) | 約15,000円 |
約45,000円 |
※費用は個人差があります。
※診療報酬点数の改定に伴い、大幅に変わることがあります。
多焦点眼内レンズ
当院は、多焦点レンズを用いた白内障手術において、先進医療取り扱い施設に認定されています。
「費用が高い」という理由で、先進医療の手術を諦めるのではなく、一度ご自身の加入されている医療保険の内容を見直してみましょう。
知っておきたい給付金・医療費控除制度について
手術に用いるレンズの種類によって、給付や控除の対象に違いがあります。
下記に簡単におまとめしました。
単焦点レンズ | 多焦点レンズ | |
---|---|---|
保険会社の手術給付金 | ○ | ○ |
国の医療費控除 | ○ | ○ |
国の高額療養費 | ○ | × |
保険会社の先進医療給付金 | × | ○ |
保険会社の手術給付金について
契約されている保険によっては、手術給付金が支給される場合があります。
契約内容などにより支給の有無や金額が変わりますので、あらかじめ保険会社にお問い合わせください。
医療費控除について
昨年1年間に支払った医療費が、本人・家族を合わせて10万円(総所得金額等が200万円未満の人はその5%)を超えた場合、確定申告後に税金が減額、もしくは還付金を受け取ることができます。
申告の際には領収書が必要となりますので、なくさないように大切に保管してください。
先進医療給付金について
先進医療とは、厚生労働大臣によって認められた医療機関のみが実施できる高度医療技術を用いた安全で有効な医療技術のことです。
当院は厚生労働省の先進医療認定を受けています。
医療保険の中には、先進医療にかかる費用をカバーするプランを設けている保険があります。
多焦点眼内レンズの先進医療費(自己負担)の全額が給付の対象となり、無料で先進医療を受けることができるようなことが多くあります。
あらかじめ、医療保険を契約している保険会社へ「先進医療保険の対象か」ということをご確認ください。
加入の時期や契約しているプランによって保障内容が変動することがあります。
※先進医療を受ける直前に保険に加入するということはできません。
高額療養費について
1か月の自己負担額が限度額を超えると、越えた分が後日還付されるという制度です。
限度額は、世帯収入などにより各家庭ごとに異なります。
自己負担額の上限は医療機関ごとに計算します。
申請方法の詳細につきましては、区役所または市町村役場にてご確認ください。
単焦点眼内レンズの手術を同じ月に受けると、医療費の還付が受けられる可能性が大いにあります。